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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
ポレンタ
2004年1月13日(火) 

ポレンタはとうもろこしの粉を練って食べる。もともとは小麦の育たない、北東イタリアの食べ物だ。ベルガモなどはポレンタで有名である。

寒い冬にはポレンタを、という家も多い。どうやって食べるかはパスタと同じでいろいろあるが、ようは、パンやパスタのかわりにチーズやお肉のソースと食べるものである。山の地方の食べ物なので、猟師が野ウサギやイノシシ、野鳥などをとってきてポレンタと一緒に食べるので有名だ。

家でよく作るのはサルシッチャ、豚の骨付きばら肉などをワインで煮て脂をとり、にんじんやセロリの入ったトマトソースと一緒に煮たものだ。今回自家製サルシッチャもばら肉もたくさんあったので、久々に作ってみることにした。

ポレンタは沸騰したお湯に入れて、8分間木ベラでグルグル混ぜてつくる(精製していないものは45分もかかるので大変だ)。お湯でふやけると餅を混ぜているように重くなってくる。できるとポッタリ黄色くて、見た目もおいしそうだ。

最初食べたときはなんだかよくわからない、同じ炭水化物ならパスタの方がいいやと思っていた。しかし食べなれてみると、とうもろこしのやさしい味とあつあつで柔らかい食感がとてもいい。

昔の北東イタリアはとても貧しくてとても寒い地域だったので、ポレンタとバターを半々の分量で混ぜて食べていたそうだ。今では肉やチーズを使ったごちそうだが、昔は貧しい食べ物とされていた。

貧しいといえば、あの辺りの家のは、昔は暖炉の煙突を作ることもできなかったそうで、家の中はひどいススだらけで壁も窓も真っ黒になっていたそうだ。暖炉の煙は少しでも吸うと喉が痛くなる体に悪いものなのに、煙突なしで一体どうやって暮らしていたのかと驚いてしまう。

今日子


   

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