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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
小麦粉
2004年1月12日(月) 

夫と東京に居て一番困った食べ物はパンだった。パスタでもピザでもなかった。どうも日本の白くてフワフワのパンがだめなのだ。ゴムを食べているみたいだと言う。

夫は白いご飯も納豆も刺身もすごく好きなのだが、やはりしばらくすると小麦粉の味が恋しくなるらしい。そして家にパンがないと、大変だ、と急いで買いに行く。ないと不安になるらしい。しかし夫の好きなイタリアの外がバリバリしたパンは、近所では売っていない。色はこんがりこげ茶色だが、食べるとグニャっとしていて歯ごたえがないのが気に入らないらしい。

そう考えると、日本人の好みの食べ物は大方フワッと口当たりがよく、アクが少ないものが多い(店のはちみつなども、アカシアのようなクセのないものの方がよく売れるのだ)。食べ物がこんなにバリバリ噛み噛みだと、性格もずいぶん変わってくるような気がする。

店で試しにフォカッチャを焼いてみたが、市販の小麦粉を使うと、イタリアで作っているものとまったく違うものができた。小麦粉にこんなに違いがあるとは思いもよらなかった(どうりでイタリア小麦粉でうどんや餃子の皮を作ってもおいしくなかったわけだ)。

たしかにフォカッチャは小麦粉と塩と水とオリーブオイル、イースト菌しか使っていないのだから、そのどれもが違うものだと、別物ができてしまっても仕方がない。

仕方がないので1kg600円もする石臼でひいたフランス産小麦粉、バカ高い天然酵母などを使ってみると、イタリアのフォカッチャとは違うが、小麦粉の味がとてもいい、おいしいフォカッチャが焼けた。もともと安価なものなに、日本でおいしいフォカッチャを焼こうと思うとお金がかかるんだなあ・・・。

今日子


   

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