今日は畑でカブと白菜が採れた。カブは大きくて立派だし、白菜は例年害虫に悩まされていたが、今年はとてもきれいな白菜だった。
白菜は中国キャベツとして、今年初めてこの辺で苗を売り始めた。白菜とカブは日本食が食べたくて畑で作り始めたのだが、イタリアではどうしても日本食がおいしく出来なく、いつも食べ終わってがっくりしていた。おいしく出来ない原因は、やはり水が違うからだろう。
昆布でダシをとると、昆布がきちんと広がらなく、少し苦いダシがとれる。がんばってつくっても、”なんとなく”おいしくない。このあたりの水はもともと硬質で、やかんに毎日お湯を沸かすと、だんだん5ミリくらいの厚さのカルキができてくる。前に住んでいたローマよりひどい。
他に空気が違うとか、塩が違う、など日本でパスタを食べてなんとなく違う、と思うのと同じような気になる。そういうわけで、最近日本食はほとんど作らなくなっている。特にダシを使ったものはやめて、白いお米と生姜焼きのような味の濃いものだけにしているのだ。日本食はすごく食べたいのだが、日本に帰国する時の楽しみにとっておく。
採れたカブと白菜はニンニクとオリーブオイルで1時間ほど弱火でゆっくり炒めて塩コショウをして食べた。これがカブの甘味がとても強くでてすごくおいしい。日本でもたまに味を変えたいときに試してみてはいかがだろう。
今日子 |