ツナのパスタをよく食べる。イタリアのツナ(tonno トンノ)はとてもおいしい。シチリアでたくさんマグロが獲れるので、イタリア人は刺身で食べないかわりにオリーブオイル漬けにするのだ。生のマグロを料理して食べるということもあまりない。トロの部分のツナもあり、贅沢にできている。
シチリアの海には日本のマグロ漁船がたくさん来ていて、現地で話題になっている。話題になっている理由は、日本人は朝マグロを獲り、すぐに殺して、朝食に血の滴る心臓を生でしょうゆに漬けて食べる、ということだ。
イタリアの新聞にでていたのだが、このように書かれると本当になんという気持ちの悪い民族だ、と思われても仕方がない。エスプレッソやカプチーノとコルネットと呼ばれる甘いクロワッサンを朝食にしている人達にとっては理解不能だろう。
ツナのパスタは、スパゲッティとオリーブオイル、ニンニクとツナとたくさんのイタリアンパセリのみじん切りをサッと和えるだけでモリモリ食べられる。大事なことはツナに火を通しすぎないことだ。
他にトマトソースに一緒に入れたり、お米のサラダに入れたりといろいろ使える(お米とツナはとても合う)。
イタリアでも寿司が流行っているので、少しは日本のマグロの刺身のことを理解してもらいたいなあと思ったりもする。
今日子 |