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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
Kyoko's Diary
 
牛肉
2003年10月1日(水) 

1年に1、2回、近所の家族と子牛を買ってわけることにしている。8家族で1頭、1家族30キロ程度になる。

田舎に引っ越してから、きっと野菜も肉も安くておいしいだろうと期待していたのだが、スーパーに行ってがっくりきたのを覚えている。野菜は高いしあまり新鮮ではない。アルゼンチン産の洋ナシ、スペイン産オレンジ、肉はどれもまずくて食べられない。ローマの食品の方がよっぽど質が高くて値段も安いくらいだった。一体どうして???

しばらく近所の暮らしを見ていてよくわかった。みんなそれぞれ自分の畑があり、肉も自分達で飼育しているものを食べる。スーパーに買いに行く人が少ないので、あまり流通がよくないのだ。スーパーで買うのはローマに住んでいて週末別荘に来ている人ばかりである。

それならうちも地元の人達を見習おうと、なんとか人脈を開拓してきた。

ヨーロッパの牛肉は日本の霜降りと違い、脂肪分が少ないほど良いとされる。私は日本の柔らかくて脂っこい牛肉が好きだったので、こちらのはちっともおいしくないと思っていた。しかし農家から買うようになって、そのおいしさがわかった。肉はやわらかいし、胃にもたれない、しかも太らないのだ。牛挽き肉の脂がない部分でミートボールを作るとものすごくおいしくできる。

30キロの中に、フィレ肉、ステーキ肉、煮込みようの肉、肝臓、タン、など全ての部位が入っている。それら全てで1キロ1000円弱なので、スーパーで買う4分の一の値段だ。

土地によって料理の仕方が違うので、切り方もずいぶん違う。最初はどれをどう使っていいかわからなくて苦労した。

牛を殺してから肝臓と心臓とタンだけすぐにもらい、あとは一週間つるしておく。熟成させた方がおいしいのだ。そして全部切り分けられたものをそれぞれ家に持って帰り、小分けにして冷凍にする。もちろん、冷凍より新鮮な方がおいしいのだが、それでもスーパーで買うよりはよっぽどいいし、何より狂牛病の不安がない。

いつでも冷凍庫をのぞけばなんでも作れるので、突然のお客さんにも安心なのだ。

今日子


   

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