パスタにはいろいろな形がある。スパゲッティ、フェットチーネ、ペンネ、その他数えたらきりがない。いろいろ食べているうちに、どのパスタがどういうタイプのソースにあうかわかるようになってきた。
たとえば有名なミートソース、日本ではスパゲッティと食べることも多いが、ひき肉がたくさん入った濃厚なソースにはフェットチーネ(きしめんのような平たいパスタ)があう。
パスタは日本人が白いご飯を食べる時にお箸で自然におかずとの割合を調節しているのと同じで、太い麺には濃厚なソース、あっさりしたソースにはソースが絡み過ぎないように細めのスパゲッティ、と調節するのである。
もっと言えば、蝶型のパスタ、タイヤ型のパスタ、貝型、全てのパスタごとにソースの絡み具合が違うので、イタリア人は好みによって変えるのを楽しむのだ。
あるナポリのパスタ会社では365種類違う形のパスタを作っていて、一年間毎日違うパスタが楽しめるようにしたそう。それでもナポリの人は一日2回パスタを食べる人もいるので、もし毎回違うパスタを食べたければ、365種類ではまだ足りないと冗談を言っているのを聞いた。
最近はショートパスタも日本でいろいろと売っているが、一袋250gというのにはびっくりした。イタリアにはこんな小さい袋では売っていないからだ。やはりパスタを食べる量には大きな違いがあるのだなあと思った。 |