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ウンブリア便り 〜 Kyoko's Diary
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Kyoko's Diary
 
ズッキーニ
2003年9月8日(月) 

近頃日本でも知られるようになったズッキーニ。ズッキーニはちいさいカボチャ(ズッカ)のことで、苗を見ればわかるが、同じ種類の植物である。

日本のカボチャと違い、イタリアのカボチャは皮が硬く、中身がうすいオレンジ色か黄色で水っぽい。甘くて皮まで柔らかい日本で一般に知られるカボチャとはまったく違う(マントバに行くと皮は硬いが黄色いカボチャという日本のと似ているのがあり、ラビオリの中の詰め物に使うのが有名だが)。ズッキーニが育ちすぎてヘチマのように大きくなったものを見ると、まさにカボチャだなと思う。

カボチャはこちらではリゾットやオーブンでチーズと一緒に焼いたりして、それなりに食べ方はあるけれど、没個性だ。

それに比べてズッキーニはどんな料理にも使えて、台所にあると安心する。私が一番好きなのは、採れたてのものをグリルかオーブンで焼いて、塩とオリーブオイルだけで食べることだ。みずみずしくて味わい深くてこんなにおいしい野菜があったのか、と思う。

種類もいろいろあるが、普通緑の濃いつるんとしたズッキーニと、ローマ近郊で特産の縦に線の入っている黄緑色のものがよく知られている。ローマ産のこのズッキーニは他のよりも味が濃くておいしい。

中を空洞にしてひき肉を詰めてトマトソースと一緒にオーブンで焼いたものや、油でさっと揚げてお酢とオリーブオイルと香草で漬けたもの、たまねぎとアンチョビでクタクタになるまで炒めてパスタと和えたりもする。

6月下旬にズッキーニの花がたくさん咲くのだが、これもモッツァレッラチーズとこの花でピザを焼いたり、花にモッツァレッラチーズとアンチョビを詰めてオリーブオイルで揚げたりするとすごくおいしい。花の香りがフワッとするのだ。

そろそろ畑のズッキーニも終わってしまい残念だ。スーパーでは一年中売っているが、やはり畑で採れたてを食べるのは特別なのだ。

今日子


   

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