オリーブオイルについて
料理紹介
加熱料理
- 野菜のオーブン焼き
- ズッキーニのパン粉焼き
- レンコンのゆっくり炒め
- 大根ステーキ
- 青ナスのグリル
- ラタトゥーユ
保存料理
- サバのオイル漬け
- 干しサルシッチャの
オイル漬け - ズッキーニのマリネ
- いんげんのオイル漬け
- パプリカのオイル漬け
季節の料理
- トマトサラダ
- ブルスケッタ
- トマトサラダゆで卵入り
普段の料理
- チャーハン
- 三つ葉とささみの
レモンオイル和え - カレーライス
良質のオリーブオイルは、ただの炒める油ではありません。
和食でいうと、最高の昆布と鰹節でとった出汁と同じように、
料理の味を引き立てたりまとめたり、大切な役割を果たしています。
特にオリーブオイルと野菜の組合せは野菜のえぐみが緩和され、
旨みを引き出し、野菜をたくさん摂取しやすくなります。
プロフィール&メッセージ
会社概要
会社名 | 有限会社ブオーノイタリア |
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所在地 | 〒166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1-8-7 |
電話 | 03-5327-5531 |
FAX | 03-5327-5534 |
URL | https://www.buonitalia.jp |
設立 | 2001年7月 |
資本金 | 500万円 |
取締役社長 | 朝田今日子 |
事業 | イタリア食品の輸入販売および関連事業 |
[ プロフィール ]
朝田今日子
1975年6月生まれ
20歳から15年イタリアで暮らす。
1999年からウンブリア州の
オリーブオイルの産地で暮らし、
オリーブオイルの輸入販売を始める。
現在は東京・阿佐ヶ谷の店舗を経営。
著書に
「オリーブオイルのおいしい生活」
(文藝春秋社)
「イタリア、ウンブリア地方の
オリーブオイルレシピ」(河出書房新社)
「Il Giappone In Cucina」
(HOEPLI*イタリア・ミラノの出版社)
メッセージ
マッシモさんのオリーブオイルとカルロさんのはちみつを使い始めて早20年。
なぜオリーブオイルとはちみつなのですか?とよく聞かれます。
脂質と糖質、どちらも食べる楽しみの大きな柱です。イタリアでの食生活は、
良い油と糖質を食生活に組み込むことは自然なことでした。
オリーブオイルは胃腸の守り神として、紀元前から地中海地方で大切に
されてきました。オリーブオイルを使って料理した食事をしていても、
脂っこくて胃がもたれることもなく、胆汁の分泌促進、腸の蠕動運動を促し、
腸内環境を整えてくれます。油を使った満足のいく料理を食べた後も、
すっきり気分爽快です。
オレイン酸が豊富なため、血管をきれいにして脳卒中や心筋梗塞の
リスクも減らしてくれます。
開店して15年、ブオーノイタリアのお客様の中には、油をほとんど
オリーブオイルに変えてから、「コレステロール値が下がった、中性脂肪の
値も下がった、便秘が治った」、など様々な声をいただいております。
(*数値には個人差があります)
オリーブオイルは料理の際の縁の下の力持ちです。
素材の味を消すことなく、上手に引き出してくれるため、そのうち素材
自体の味の良し悪しが気になり始めます。そうすると、ちゃんと味の
する良い素材を探すことに一生懸命になります。知らないうちに自然と
食生活全体の質の向上につながっていきます。強い味の調味料を
ごちゃまぜにし、食材の食感だけに頼った食事とはおさらばです。
忙しい毎日の食事に、オリーブオイルはさっと炒めるだけ、野菜を蒸して
ただ和えるだけ、など簡単な料理で済むことも魅力です。
オリーブオイルは料理が苦手な方には簡単でおいしく、料理が好きで
毎日作る方には、より高度な油の使い方による味の変化を実感して
いただけるようにと願っております。
オリーブオイルと健康
―オリーブオイルと健康―
オリーブオイルはその昔古代ギリシャ時代から様々な薬草と共に薬としても
調合され、使用されてきました。また、筋肉疲労のマッサージ、皮膚の衰えや
肌荒れ、髪の毛や頭皮の洗浄、消毒や頭痛薬、リウマチや関節炎などの
炎症を抑える、擦り傷、切り傷や火傷、ひび、あかぎれ、割れ爪などに効果が
あるとされてきました。
ブオーノイタリアのオリーブオイルは食用の油で、医薬品とは異なりますが、
食生活の改善や健康維持のために役立てていただけるよう、以下のオリーブ
オイルの効能をご紹介します。
- 心臓疾患とオリーブオイル
- 老化を防ぐ
- 血糖値の急激な上昇を抑える
- 胃腸の守り神
動物性脂肪を減らし、オリーブオイルの摂取を増やすことで、血管をきれいにし、
血栓ができにくくなる。これにより血圧を下げ、中性脂肪の数値を下げる。
オレイン酸が多く抗酸化作用が強いため、 皮膚や細胞の老化を防ぐ。
脂肪と炭水化物を摂取しすぎると善玉コレステロール値が下がり、中性脂肪と
血糖値が増えるため、糖尿病の患者には 50%が脂肪 (オリーブオイルなど一過性
不飽和脂肪酸) を増やし、炭水化物を 35%に減らす。 炭水化物を60%、脂肪を
25%以上摂取するよりも効果が高いと言われる。
胆のう : | 胆汁の分泌を調節する、胃の機能(胃液の分泌)、腸の運動機能等の 作用、 血管を拡張する。 |
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胃 : | 胃潰瘍、胃酸過多による胃炎、アルカリ性粘液の分泌を促進し、胃潰瘍の 発症を抑制する。胃酸の過剰分泌を抑制し、胃蠕動を改善する。胃内 停滞時間を長くする脂っこい食事に対し、オリーブオイルは停滞時間が さほど長くならない。 脂っこい食事で胃がもたれる現象を和らげる。 |
腸 : | 腸の蠕動運動を助ける。善玉コレステロールを増やし、腸内環境をよく する。整腸作用があるため、便秘にもよい。 |
オリーブオイルの疑問
賞味期限
開封したらすぐに使い切る? 酸化する? しない?
良いオリーブオイルは非常に安定性が高く、抗酸化力も強いため、
開封してあっという間に使い切る必要はありません。
また、オリーブオイルは天然の保存料でもあり、食品をオリーブオイルに
漬けて保存する技術も古くから多用されています。
料理例: | まぐろのオイル漬け、野菜のオイル漬け、オリーブの実のオイル漬け 干しサルシッチャのオイル漬け、唐辛子のオイル漬けなどなど。 |
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ブオーノイタリアのオリーブオイルは11月中旬に収穫、搾油されます。
オリーブオイルは搾ってから1年半の賞味期限をつけることが義務付けられて
います。搾油したてのすばらしい芳香や新鮮でピリッと辛い後味は、気温が
高くなるにつれて変化します。これは酸化して食べられなくなることとは
異なります。味がまろやかに変わり、夏の暑い時期、採れたてのトマトに
ぴったりの状態に変わっていくのです。お米と同じで、収穫して搾ったら
1年間使うものと考えてください。また、味が柔らかくなったオリーブオイルは
魚料理に合うと好んで使うイタリア人もいます。もしオリーブオイルを
日常使う食材と考えれば、一度開封したら1年半以上開封して放置して
おくなどは、普通にはあまり起こらないことではないでしょうか。
料理例: | (冬~春:ブルスケッタ、ブロッコリ、菜の花料理 夏:トマトのサラダ、 パプリカのオイル漬けなど) |
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本物のエキストラヴァージンオリーブオイルは普通の植物油より値がはります。
そのため、みなさんの酸化に対するご心配もことのほか大きくなることでしょう。
しかし本当に酸化した油というのは、強い臭いと刺すような味がするため、
普通にキッチンに置き、日常使っていれば健康に害を及ぼすような酸化を
気になさることはございません。薬のように小さじ一杯飲んで、料理には
他の飽和脂肪酸とよばれる油をたくさん使うことは、おいしい食事と健康の
意味からも相反するものです。また、もっと値のはり、生産量がさらに少なく、
酸化しやすい油と比べると、酸化に強く、料理をおいしくしてくれる、
さまざまな健康への効果などの点から、実に安定している油と言えるのです。
1日のオリーブオイル摂取量は?
よく1日にどのくらいの油を食べてもよいですか?と聞かれます。
油だからカロリーはあり、太るのでしょう? とも。
油の摂取量は人それぞれです。他の脂肪分をたくさん摂取する人なら、
さらにオリーブオイルを摂取すれば、当然カロリーの摂取量は増えます。
その人の1日の運動量も関係してきます。
例えば、サラダ油や牛脂など目に見える油脂に加え、加工食品にも
たくさんの油脂が含まれているのをご存知でしょうか。それらを控え
オリーブオイルをたっぷり使います。カレーや中華料理にはもちろん
お菓子にもオリーブオイルを使うことがよくあります。その他の油分は
良質のバターやナッツ類、ごま油などを時々使う程度です。
炒め物をする時、オリーブオイルを大さじ3,4杯は使います。
食事はトータルで考えることが必要です。オリーブオイルを使って料理
するということは、特にイタリア料理に限定されることではありません。
おいしいオリーブオイルは普段の料理にも
また、オリーブオイルは摂取することで
さまざまな健康上の効果があります。
腸内環境を改善し、お通じがよくなる、
コレステロールや中性脂肪の数値を下げる、
血管をきれいにするため、心臓疾患や
血圧に良いなど。カロリーの数値だけで
考えずに、自分はどんな食生活をしているか
どんな油分を摂取しているかを考え
把握する手段になります。
加熱してはいけない?
エキストラヴァージンオリーブオイルを加熱してはいけないという偏見は
日本で浸透しているかもしれませんが、これほど間違った考え方はないと
言えるでしょう。実際に私がかかったイタリアの医者は、常々加熱の際にも
なるべく良いオリーブオイルを使いなさいとアドバイスしています。
- *オリーブオイルはポリフェノールを多く含むため、抗酸化作用が強い。
- *オレイン酸も多く含むことにで、他のどの植物油よりも加熱に強い。
こんな実験結果もあります
他の植物油を熱した場合、160度以上になると化学変化が起こるのに
対し、オリーブオイルは180度を超えずに長時間加熱しなければ
変化はほとんど発生していません。また、200度で2時間加熱した場合
でも、胆のうの収縮による、胆汁排出を促進する効果に変化がない
ことが明らかになっています。
出典: | 『オリーヴの本』河出書房新社 ベルナール ジャコト著 1962年、パリで医学博士号取得。仏国立衛生医学研究所の研究部長を 務めるなど、世界的な動脈硬化研究の権威」 |
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しかし実験結果を見ずとも、こう考えることはできないでしょうか。
もしエキストラヴァージンオリーブオイルを加熱してはいけないとなると、
地中海沿岸地域の人々が食べている大半の料理は体に悪く、地中海料理を
食べて暮らす人々の心臓疾患の割合が世界的に見て少ない調査は根底
から崩れてしまうでしょう。唯一言えるのは、オリーブオイルは煙がでる
ほど熱したフライパンでの調理は向きません。地中海の料理は中華
料理の炒め物と異なり、弱火、中火で熱することが好ましいのです。
保存方法 ~気候とともに~
オリーブオイルは非常に安定性が高く、抗酸化力も強い油です。
しいて言えば、明るい日差しや蛍光灯のあたる場所、ガス台の周りなど
の高温の場所を避け、冷暗所で保存しましょう。温度変化が激しいところ
は避けて下さい。よく冷蔵庫に入れる人がいますが、固まります。
ウンブリアの冬は北海道のように寒いため、固まることはよくあります。
固まると使う分だけ自然に溶かして使います。溶かしては冷蔵庫に入れ、
また固まるのを繰り返すと、風味が落ちる原因になります。
夏場あまりにも暑い場合、冷蔵庫の野菜室くらいなら入れても構いません。
しかしオリーブオイルはアフリカに近いシチリアでも生産、消費されている
ことをお忘れなく。
また、オリーブオイルは周囲の臭いや味を吸収しやすいため、味や香りが
変化を受けることもあります。空になった瓶を洗わずに長く放置し、そのまま
次の新しいオリーブオイルを入れると、古い油の臭いがつくこともあります。
そういった場合、瓶は洗浄してよく乾かしてから次のオリーブオイルを入れる
ことをお勧めします。食器用洗剤を入れ、柄のついたスポンジなどで洗い、
お湯でよくすすいでください。なぜか油の瓶は洗ってはいけないと思い
込んでいる方が多いですが、まったくの誤解です。農家では、毎年50
リットルのオイルタンクに保存して1年間使用し、次の年の新オイルを
入れる前に一度きれいに洗って乾かします。
よいオリーブオイルの見分け方
最近オリーブオイルの偽装が知れ渡り
始め、どんなオリーブオイルが良いか
わからない、という質問が増えています。
残念ながら、生産する上で偽装は
ずっと以前から普通にあったことで、
選ぶ人が避ける術を身につけるしか
ありません。
信頼のできる
- 生産者(産地)
- 搾油所
- 販売店
を探すことや、どういう経路で輸入
されているか情報として知った上で、
もうひとつ、私が今までオリーブオイ
ルに携わってきた中で感じていること
をお話します。
イタリア人は、酸度が何パーセントとか、検査結果の細かい数字で良し悪しを
判断していません。味見した時に、美味しいかどうかと良いオリーブオイルか
どうかが一致しています。オリーブオイルを何世代もかけて、生まれた時から
食べてきている人たちにとっては可能なことですが、私たち日本人には
最初はわからないかもしれません。彼らは離乳食からオリーブオイルを
食べています。しかし私がこのオリーブオイルを食べるようになって約20年。
特に難しい勉強などはしておりませんが、割と早い段階からわかるように
なってきました。
良い油は、口の中でも、体内に入った時にも、スーッと溶けてなじみます。
まず口の中で様々な風味を感じ、その後食べ終わって消化する段階でも
この現象は起こっています。オリーブオイルに限らず、美味しいバターを
食べた時にも口の中でスッと溶けていくのがわかります。またバターたっ
ぷりのクロワッサンを食べた時、豪快に油を使ったカレーを食べた時にも
同じです。どちらも沢山油分を使っています。
おかしな油は風味の問題もさることながら、口の中にベターっとした嫌な
感覚が残り、食べ終わった後に胃もたれしてなんとなく調子が悪くなったり
します。胃に入って胃酸を調整し、胆のうが胆汁を分泌して脂肪を分解
する、腸に入って蠕動運動が起こるなど様々なことが消化の段階で起きて
います。体の感覚に意識を傾けることはとても大切です。良い油を食べ
続けることで、体もわかってきます。核となる基準を身につけましょう。
ブオーノイタリアのオリーブオイル
オリーブの実の種類 ~自然な状態~
ブオーノイタリアのオリーブオイルは、フラントイオ種とモライオーロ種の
2種類を使用しています。農家では、毎年の収穫量を安定させるため、
単一種ではなく、2種類を混ぜています。ウンブリアのこの地に適した
種を複合させる何世紀もにわたる農家の知恵が生かされています。
オリーブの実は木のてっぺんから順々に
熟していきます。このため、収穫する際
黒く熟した実と緑色の熟していない実が
大体3:1くらいの割合になる頃を見計
らって収穫します。こうすることで、青々
とした味と熟した実の深みのある味が
バランスよく保たれています。
*緑色で熟していない実は辛味が強いが味に
深みがないため、そればかりで搾るとオリー
ブオイルの複雑な味わいがでません。
収穫、搾油の過程
オリーブの実は手で枝からこそげ落とします。
親戚一同が集まり、1週間近くかけて収穫します。
お年寄りも子供も皆長いはしごに登り、寒さを
しのぎながら朝から夕暮れ時までひたすら
作業します。重労働です。最近は枝をたたいて
実を落とす機械もありますが、実に傷がつくため、
皆手作業に徹しています。こんなに大変な
作業では、とても大量生産はできません。
しかしそれが、良質のおいしいオリーブオイル
にかかせません。家族が今年も一年間おいしい
オリーブオイルを食べられるよう、そういった
願いが込められています。
搾油は、熱を加えないコールドプレス方式で搾られます。実は洗ってペースト
状にされ、それを水と油の表面張力を利用した最新式遠心分離機にかけて
抽出します。これがエキストラヴァージンオイルといわれ、重量の20%ほどしか
油がとれない、貴重なものなのです。
この搾りかすに溶材を加え、加熱して搾ったのがヴァージンオイル、それを
さらに溶材を混ぜて加熱して搾ったのがオリーブ残渣粗油と呼ばれています。
なかには着色料や香料、保存料などを入れた粗悪品も世界中に出回って
います。
濾過していないオリーブオイル
ー マッシモさんの搾油所 ー
ブオーノイタリアのオリーブオイルは濾過して
いません。このため、搾りたての11月末
から3月~5月ごろまでのオリーブオイルは
不透明で、オリーブの実や種の搾りかすが
沈殿しています。これはおりではありません。
その後沈殿した搾りかすは缶の底にたまって
いきますが、体に害のあるものではありません。
最新の高い搾油技術で、無濾過でもこのような
おいしいオリーブオイルを搾ることが可能に
なります。
普通、無濾過のオイルはオリーブの実と種がペースト状になり、ドロドロの茶色い
液体のままです。マッシモさんの機械は、分速6,400回転もする遠心分離機に
かけ、実の水分と大まかな搾りかす、良質の油分の3種類に分け、その後
さらに濾過する必要がありません。 沈殿物にはオリーブの実に含まれる
ポリフェノールや酵素がたくさん含まれています。このため、濾過や加熱、精製した
オリーブオイルに比べると格段に風味や味もよく、栄養価も高いのです。
近年、イタリアでもきれいに濾過した
オリーブオイルが流行っています。
マッシモさんのオリーブオイルは、
昔ながらの野趣あふれる味を最新の
技術で洗練された味に仕上げていま
す。近隣の農家だけでなく、遠くか
らもこぞってマッシモさんの搾油所に
オリーブの実を搾りにいくのです。